So-net無料ブログ作成

クーベリック&VPO 『新世界より』 [クラシック]

12月になって何故か寒さが緩んで、久しぶりに今日は自転車を乗り出し楽しんでおりました。
しかし大好きな音楽を聴くことは、最近集中力がないのか特にクラッシクを聴くときにはよそ事を考えながら・・・演奏に向き合えないです。
女性ボーカルの録音を取り出して聴くことが多い今日この頃です。

        SXL2005.jpg
そんな中取り出したのがこのレコード。1956年10月3日、ウィーン・ゾフィエンザールでの録音。ドヴォルザークの『新世界より』、クーベリック&ウィーンPO。この頃のDECCAウィーンでのプロデューサーはカルーショウでしょうか、録音はパリーとブラウンと思います。最初期のDECCAtree独特の音がしています。53年にシカゴを追われてヨーロッパに戻り共演の機会が増えた名門オーケストラとの録音。EMIもDECCAもこの頃、クーベリックのバイエルン放送交響楽団音楽監督へ就任前に決して少なくない録音を残しています。

クーベリックの『新世界より』、1951年のシカゴ交響楽団、この録音、1972年のベルリンPO、1991年のチェコPOとのライブを正規録音、他にオルフェオなどからライヴ盤が何枚かあります。
そこでのこ1956年の録音、前回の録音から5年しか経っていません。確かに『MONO』から『Stereo』へ大きく録音方式が変わっていく時ですから考えられなくもないし、ま~あレコード会社も違います・・・し。録音を比べるとま~あ51年のMercury録音の優秀なこと驚愕です、『MONO』録音のハンディを感じさせません。

シカゴとの録音では都会的にスマートに曲を表現し美しく仕上げているクーベリックですが、ウィーンでの録音は違います。荒削りで振幅が大きく、感情むき出し、ヒステリックな感じがとても強く出ています。華麗なウィーンPOの演奏を想像していると唖然とさせられます。だからこの録音日本では評論家先生から評価されていないんでしょうか?この後のベルリンPOとの録音ではまた、シカゴの表現が戻ってきますが・・・。
考えられるのは亡命から8年、イギリスから新大陸アメリカ・シカゴへ。シカゴでの評論家キャシディ女史の毒舌に悩まされ4年でヨーロッパへ帰郷、しかしそこは故郷ではなくイギリス。イギリス・コヴェントガーデンでも老卿の毒舌攻撃に悩まされていたようです。そのつかの間、ウェーンでの共演は雑音が聞こえないひと時だったことでしょう。
そして、ウィーンはなんと言っても故郷チェコに近い。取り上げる曲が故郷の作曲家の作品となればある種の望郷の想いが大きく強く出てくるのは、自然の成り行きでしょうか?
そんなこともあり、いつもスタジオ録音では沈着冷静なクーベリックの心に火がついてしまった。ライブのクーベリックでは時として出会うことのある火の玉ライブの様相で表現されています。
『俺は故郷、チェコが大好きだ~あ』と叫んでいるような演奏になってしまいました。指揮者に共鳴したのかウィーンPOも叫んでいるように感じます。この後ウィーンPOはケルテスとこの曲を録音、大変な好評を勝ち得ていますが・・・。

なんか、前回の『ロストロ&悲愴』の第2弾的になってしまいましたが・・・。

これが私の今年の『第九』・・・?




nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 1

コメント 2

mozart1889

こんばんは。
ああ、懐かしいクーベリック&VPOのドヴォルザークですね。さすが、あるべりっひさん、初期盤でお聴きなんですね。僕はキングの国内廉価盤で聴いてます。
クーベリックの「新世界」はBPOと共演したDG録音が好みなんですが、このVPO盤も往事の記録として捨てがたい魅力がありますね。
by mozart1889 (2008-12-14 20:20) 

あるべりっひ

mozart1889 さん コメントありがとうございます。

>初期盤・・・。
といっても概念がハッキリしてません。確かに私の所有するのは初期盤に属するものですが、発売当時(1958年)から3年くらい経ってからのものになります。この後ケルテス盤が発売され、廉価盤で再発されます。
廉価盤での発売当初はオリジナル・マスターからのスタンパーを使っており、お買い得かも・・・。

感情的なクーベリックを聴くのもいいですよ。崩壊寸前でちょっと理性が働いている・・・ように思います。
by あるべりっひ (2008-12-14 22:58) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。