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フルトヴェングラー ブラームス3番(54年) [クラシック]

残暑が厳しい中でも朝夕は秋を・・・秋を感じるようになりました。
でも昼間はさすがに暑い、残暑なんてもんじゃありません。わが地方ではいまだ熱風が・・・。

夏期休暇には、『ゆっくり音楽が聴ける』なんて思っていましたが・・・・なかなか思い通りにはならないもの。そんな中、私のターン・テーブルになかなか乗らないフルトヴェングラーの演奏、想い出の1枚です。

        
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1954年4月27日 ベルリン、ティタニア・パラストでのライブ録音。博士、死の年のベルリン・フィルとのブラームス交響曲第3番の熱演です。

中学の頃、友人宅のトスカニーニ全集でクラッシクを本格的に聴くようになり、たまたま自宅にあったライナーの『運命』や『新世界』を聴き続けた私の脳内細胞はなかなか博士の演奏を受け入れられなかったのです。トスカニーニの録音を聴いてきた耳には、よく言われる『音の悪さ』は気にならなかったのですが、胸のすくような演奏に慣れ親しんだ細胞は『拒絶に近い』反応で受け入れるまでには、多少の時間がかかりました。ただし、今とは違い『脳内細胞に柔軟性』がある頃のこと、1つのきっかけで大きく変わるものです。
そのきっかけを作ってくれた1枚がこのLPです。

なぜこの1枚を手にしたのかは、いまだに自分でもわかりません。東京の○○電気本店で購入したのはよく覚えています。
広がり・包み込むように感じていた冒頭が、感情の爆発のように迫り来る。波打つように大きく寄せては返すテンポの動き、沸き立つコーダの高まり・・・。ほぼ絶句!! なんと言っても弦楽器が美しい。
寄せては返すテンポの動きは変わらない第二楽章。なにより1つ1つの音色が美しく、また羽ばたくように歌い語りかけてくる不思議な感覚。感性で感じる楽章でしょうか。
孤独を感じる第三楽章、より人の内面へ内面へ語りかけてくる不思議な響き・・・。涙腺が弱い人にはちょっとキツイ演奏かもしれません。ホルンに管楽器が、むせび泣くバイオリン群がどこか触れられたくない部分へ入り込んでくる感覚ですか。
押し殺したように始まる終楽章も、感情の爆発へと豹変し終わり向けて収縮と爆発を繰り返ししてグイグイ突き進んでいく、終盤これでもか思わせるほどゆっくりと、そして静かに曲を閉じます。

このLPを聴いた後に相当数の博士の録音を聴くようになりました。録音もあるレベルのLPで聴く限り昔言われていたほど悪いとは思いません。ただやはり発売元には、節度をもった対応が必要とは思います。中には本当に聴くに忍びない録音もあることは事実ですから。

このブラームスの3番、私には秋を想わせる曲なのですがこの演奏に限り晩夏、特に残暑の厳しい頃に合うように感じます。
あっ、博士の録音をあまり聴かなくなった訳・・・、あまりにもどの演奏も私の感情へ直接入り込みすぎて精神的に参ってしまうからです。このLPも本当に久しぶり聴きました。聴いた当日にアップできないのもそんな理由があります。
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furtwan

はじめまして。
当方は、当演奏を西ドイツプレスのCDで愛聴しております。
このCDは実に音が良く、フルトヴェングラーものの中でも上位にランクされる音質です。演奏も完熟の心憎い名演と思います。
同曲演奏では、シューリヒト、バルビローリ、ボールトも聴きますが、
聴後の印象が最も残るのは当演奏です。

by furtwan (2008-08-19 09:10) 

あるべりっひ

furtwanさん、コメントありがとうございます。

ブログを拝見させていただきました。
博士の演奏に止まらず、名演名盤の同演異盤の音質比較、頭の下がる思いです。今後のCD購入へ参考にさせていただきます。

このブラ3番、好きな曲の1つです。本当にいろんな録音を聴きますが最も多く手にするのがライナー盤でしょうか。しかし、いつまでも脳裏に残るのがこの博士54年のライブです。
by あるべりっひ (2008-08-19 23:46) 

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